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人生交響曲

TRPG中心に好き勝手だべる主婦の徒然日記。

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とある探し屋の記憶。

それは、記憶の奥底の。
__記憶。 時折、俺は夢を見る。
起きた時に、大概忘れる夢だ。

俺は、誰かの手を握っていた。
小さな手だ。
それを握る俺の手も小さい。

つまり、俺もまだ小さいという事で。
それが夢である事を自覚する瞬間で。
ただひとつだけ、わかっていることがある。

その時の俺は、俺じゃない。
けれども、俺自身で。

何を言っているのかわからないかもしれないけれど、
他の誰かでありながら、そいつは俺自身である事だけは、わかっていた。
まぁ、目が覚めたら忘れているけどな。

暗闇の中、手を繋いで俺たちは何かを探していた。
反対側の手が、空を指差す。

あぁ、そうか。
俺達は、星を探していたんだ。
声を押し殺して。
教わった星を探す。


夢の中で、俺達はだんだんと成長していた。
お互いに手を繋がなくなった。
なぜなら、俺とあいつは男同士で。
手をつなぐのは、お互いを助けあう時だけで。

それで、充分で。
その手だけが、俺にとって信頼できるなによりの存在で。
だから、俺も全力であいつを助けたんだ、と。


だから、俺はあいつだけに犠牲を負わせるつもりなんか毛頭なかったんだ。



でも、俺の命はもう尽きようとしていた。
残された力で差し出す俺の手を、あいつは握ってくれていた。

馬鹿だな、泣くなよ。

俺はそう言ったかもしれないけれども、あいつに届いたのだろうか。
だから、俺は言ったんだ。

生まれ変わったら、今度はせめて青い目がいいな。
光が眩しくないサングラスがいらない目がほしいと。
遮蔽板越しにみる世界は、いつも暗い。
青い空と同じ目がいいな、と。

だから、その時が来たら。

空を見よう。






そして、俺は夢を見なくなった。
どうしてだか、わからない。
わからないけれども、それでいいとも思ってる。
きっと俺は、あいつと出会っているのかもしれないから。


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